こんにちは!
今回は富士宮市に鎮座する山宮浅間神社をご紹介します!
小さな神社なのですが、
- 環境省の「富士山がある風景100選」に選ばれた!
- 神社なのに本殿がない!
- 全国にある浅間神社のなかで最も古い!
- 世界文化遺産に登録されている!
と盛りだくさんな神社でして、一度行ってみたかったんですよね!
パワースポットとして有名なのも納得!
富士山そのものを崇拝する、厳かな雰囲気の神社でしたよー!
山宮浅間神社の基本情報
住所 | 静岡県富士宮市山宮740 |
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問い合わせ先 | 平日:0544-22-1111(市役所代表番号) 休日:0544-58-5190(案内所) |
駐車場 | 無料駐車場があります |
参拝時間 | 終日 |
案内所(お守り・御朱印) | 10:00~15:00(土・日・祝のみ)※年末年始(12/29~1/3)は閉館 |
サイト | 富士宮市 山宮浅間神社 |
アクセスマップ
JR身延線「富士宮駅」から車で約15分です。
バスで行く方法もあるのですが、最寄りのバス停(万野団地入口)からは歩いて30分近くかかります。
富士宮も田舎ですが、神社はさらに郊外に位置しているので・・・周りには何もありません。
ご由緒
ではまずご由緒から!
正確な創建年代は不明なのですが、第11代垂仁天皇の時代に富士山のふもとで浅間大神を祀る祭事を行ったのが始まりだと言われています。
ただこれは「どこかにお祀りした」というわけではなく、適切な場所で祭事を行ったレベルらしいのですが(*’ω’*)
そして第12代景行天皇の時代に、神話界の大スター日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が浅間大神を山宮の地に祀ったのだそうです。(西暦110年頃?)
しばらくは山宮の地に祀られていましたが、西暦806年、歴史の教科書で有名な坂上田村麿が富士宮の市街地に立派な社殿を建て山宮から遷座しました。
これが現在の富士山本宮浅間大社です。
それに伴い、山宮の地にあった浅間神社は「山宮浅間神社」と名称を改めたそうです。
ということは、こちらの山宮浅間神社は「富士山本宮浅間大社」のご祭神が最初に祀られていた場所で、起源となる神社なんですね。
また日本全国にある浅間神社の中でもっとも古い神社でもあるのです。
ご祭神
木花之佐久夜毘売命(コノハナサクヤヒメノミコト)またの名を浅間大神(アサマノオオカミ)です。
浅間神社というと木花之佐久夜毘売命ですね!
とても美しい神様で、夫となる瓊々杵尊(ニニギノミコト)に一目惚れされるのですが。
結婚してすぐに妊娠したため夫から不貞の疑いをかけられてしまいますΣ(゚Д゚)
激怒した結果、出入り口を打ち付けて出られなくした密室に火を放ち、その中で出産し無実を証明したというカッコいい神様でもあります。
この一連の出来事から、木花之佐久夜毘売命は気性の荒い性格だと評されることがあるのですが・・・個人的には妊娠中で大変な時に「俺の子か?」発言されたらそのくらい激怒して当たり前だと思います・・・うん。
車で山宮浅間神社へ!
さて、山宮浅間神社へのアクセスですが、車で行くのが一番おすすめです。
無料駐車場も完備されています。
看板も出てるので分かりやすいですよ(^^)/
駐車場からも富士山がきれいに見えます。
駐車場の左手奥に見えるのが案内所です。
年末年始を除く土・日・祝日に開館しており、お守りや御朱印はこちらでお願いすることができます!
御朱印
こちらは御朱印になります!
案内所が開いている時は御朱印帳に直接書いていただけますが、それ以外の日は書置きになります。
初穂料は300円だったかな?
鳥居
実は車を停めた駐車場から一番近いのはニノ鳥居なんですよね。
でも参拝するのなら一之鳥居からでしょう!
ということで、道を少し下って一之鳥居まで歩きます。
田舎なので車は滅多に通りません!
ですが、たまに通る車は結構なスピードを出してくるので注意が必要です…
どうせ誰もいないと思ってスピード出す人が多いのだと思います!たぶん!
鳥居に到着!
一番外側にあった鳥居なので「一之鳥居」だと思われます。
もともと山宮浅間神社は石が並ぶ遥拝所と籠屋のみしかなく、鳥居や玉垣はなかったそうです。
昭和初期に境内整備工事が計画されその時に造られたのだとか。
まだ新しい鳥居なんですね(^^)/
参道に沿って並ぶ灯籠。
神社の灯籠は明かりを得るためではなく神様のご加護を願うために建てられるそうです!
こちらも新しい感じがするので、最近造られた灯籠なのでしょうか?
参道の周りには巨大なスギの木が生えていました!
樹齢はどのくらいなのでしょうか?
そして花粉は飛ぶのでしょうか?
さらに先に進むと2番目の鳥居を発見!
恐らく「ニノ鳥居」です。
駐車場から一番近い鳥居はこちらですね。
一之鳥居からの参道に生えていたスギの木よりかはスリムですが、こちらもなかなか立派です。
そして参道横に立ち並ぶ灯籠。
手水舎
手水鉢には白いペイントで「御鎮座1900年記念」と書かれています。
ヤマトタケルが山宮の地へ浅間大神を祀ったのは西暦110年頃だといわれています。
ということは、2010年頃に造られたということでしょうか?
割と最近ですね!
でも白いペイントはないと思う!うん。
柄杓は置いてありましたが、水口から水が出ておらず、手水鉢にも水は溜まっていませんでした。
コロナあるあるですね。
このご時世だから仕方ないです。
籠屋(社務所)
山宮浅間神社には本殿がないので、こちらの籠屋でお参りします。
この籠屋は神事の際に浅間大社の神官たちが参篭したとされるもので、昭和8年に建て替えられた建物です。
ちなみに旧建物は昭和7年に台風で倒壊したのだとか…
参篭とは、神社やお寺に訪れた際に一定の期間こもって祈願する事です
いちおう社務所という扱いらしいです。
鈴と賽銭箱が用意されています。
山宮浅間神社には本殿や拝殿がないので、ここで参拝し、神様にご挨拶します!
その後賽銭箱の横を通って遥拝所に行くのですが・・・さっきまで手を合わせていた場所を土足で通過するなんてなんだか恐れ多い・・・(;^ω^)
賽銭箱の後ろには書置きされた御朱印が置いてあります。
案内所が開いていないときはこちらから御朱印を授かることができますよ(^^)/
本殿がない理由
むかしむかしの事です。
山宮浅間神社には本殿がなく、それらがあるべき場所には石が並んだ遥拝所があるだけでした。
「神社なのに本殿がないのはおかしいのではないか?」
と考えた村人たちは、神社に本殿を建てることにしました。
ところが、棟上げが完了したその日の夜、大風が吹いて本殿を吹き飛ばしてしまったのです!
村人たちはがっかりしましたが、その後もめげずに何度も本殿を造ろうとしました。
しかし、その度に本殿が吹き飛ばされたり、村人の家々や田畑に大きな被害が及ぶようになったのです。
そんなことが続いたので村人たちは「これは神の祟りだ!」と考えるようになり、山宮浅間神社に本殿を造ろうとすると髪の祟りがあるので、本殿を造ってはいけないといわれるようになったのでした。
参道
籠屋を通り過ぎると参道です。
写真に撮るのを忘れていたのですが(汗)参道には大きな石が2つあります。
これは鉾立石(ほこたていし)といって、山宮御神幸の神事のときに使用されていた由緒正しき石なのです。
山宮御神幸(やまみやごしんこう)とは
春と秋の年2回、元宮である山宮浅間神社と里宮である富士宮本宮浅間大社を祭神が行き来する神事です。
明治6年までは春秋の大祭前日に行われていましたが、現在は行われていません。
「神さまが昔居た場所へ里帰りする」
「春に農神として山から里へ下り、秋に山の神として里から山へ帰る」
という意味があったと言われています。
神様が宿る鉾を左肩に載せ、途中で肩を変えずにそのまま浅間大社から山宮浅間神社へ向かうのですが、途中休むときに使われたのが鉾立石です。
距離にして約5.45キロの道のりであったと言われていますが、実際のルートは分かっていません。
ちなみに、鉾立石はいくつかあったと言われていますが、現存しているのは浅間大社の楼門前にひとつ、山宮浅間神社の参道に2つの合計3つだけなんだそうです。
富士山遥拝所
おおおおお!!!!
見てください!!この富士山を!!!!!
富士山そのものを祭神としてお祀りしているのも納得の景色ですね!
遥拝所は富士山が噴火した際に流れた溶岩流の末端にあると考えられていて、溶岩が冷えて固まった石列が並んでいます。
この石列も適当に並んでいるわけでなく、儀式のときの役割ごと席が区切られていてるんですよ(^^)/
ちなみに遥拝所は、玉垣にぐるっと周りを囲まれていて中に入ることはできません。
遥拝所から望める素晴らしい富士山。以前は木々が生い茂り富士山がよく見えなかったのだそうです。
富士山が世界遺産に登録されるにあたり、整備され、遥拝所から富士山が望めるようになったのですが…
実はこの富士山の前にうっすらと電線が横切っています(秘)
周りの木々も伐採してしまうと鉄塔が見えてしまうため、これ以上伐採できないのだそうです(;^ω^)
まとめ
というわけで、山宮浅間神社のご紹介でした!
もう富士山そのまま!
余計なものは必要ないぜ!!って感じの清々しいほどの潔さを感じました!
近くにお越しの際は是非訪れていただきたい神社です。
おしまい!