熱性けいれんという病気をご存じでしょうか?
6か月~5歳頃までの子供が急な発熱によって「けいれん」「意識障害」などの症状を起こす病気です。
我が家の息子は3歳の時、熱性けいれんを起こしました。
さっきまで普通に眠っていたのに、突然おこった痙攣、瞬時に紫色になる唇。
今まさに息子の命にかかわることが起きている。
ここで対応を間違えたら息子を失ってしまうかもしれないと思ったことだけ覚えています。
誰でもおこす可能性のある熱性けいれん。
けいれんが起こったときの対処法、再発予防について病院から資料をいただいたので皆さんにご紹介します。
起こったときに慌てないために、お子様をお持ちの方は是非知っておいて欲しい内容です。
特に「熱性けいれんがおこった時の対処法」だけでも確認していただきたいです。
熱性けいれんがおこった時の対処法
ひきつけが起こっていた時間、けいれんの様子(左右対称だったか?など)を冷静にチェックしつつ、以下の事に注意します。
けいれんが終わったら、かかりつけ医のお医者さんへ連絡して指示を仰ぎましょう。
また、けいれん後は眠ってしまうことが多いそうです。
初めてけいれんが起こった場合は病院で診察を受けましょう
ひきつけは数分で止まる事が多いので慌てない
命にかかわることはまずないと言われています。
しかし、10分以上続く場合は救急車を呼んでください。
お医者様によっては「救急車が到着するまでに時間がかかるから、けいれんが起こったらすぐに119番へ連絡してください。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
口の中に指や物を入れない
舌を噛むことはありません。
口に物を入れることによって誤飲してしまう方が怖いとのこと。
身体をゆすったり、大声で叫んだり、押さえつけたりしない
何もしないことが大切。
服をゆるめる
ピンなど危ないものは外してください。
嘔吐に注意
嘔吐しそうなら身体ごと横にして吐いたものが喉につまらないようにします。
熱性けいれんとは?どのような症状がおこる?
急な発熱により意識が無くなり、けいれんを引き起こす病気です。
熱が急に上がった時に起こりやすく、意識が無くなり、白目をむき、体をそらし手足をガタガタ震わせます。
多くの場合、けいれんは数分でとまり、その後寝てしまう事が多いようです。
再発の予防をする
けいれんを起こしたのが1回だけなら予防の必要はありません。
しかし、熱性けいれんを起こした半数近くの子はまた起こすと言われています。
2回ひきつけを起こしたら、かかりつけ医のお医者さんと相談して再発を予防しましょう。
予防方法について、病院でいただいた資料をもとに下記に記載しています。
参考にするだけでとどめていただき、治療については、かかりつけ医のお医者さんに相談しましょう!
薬を使用して予防する
ジアゼパムという抗けいれん薬(座薬)はけいれんを予防することができます。
このジアゼパムは、37.5度~38度の熱が出始めたときに早めに使い、引き続き8時間後も熱が出ていたらもう一度使います。
最後にけいれんが起こってから2年間、もしくは4~6歳ごろまでは熱が出るたびに使います。
解熱薬の座薬を使いたいときは先にひきつけの座薬をいれて、30分たってから使います。
解熱剤を早めに使ってもひきつけを予防することはできません。
けいれん後の予防接種について
熱性けいれんを起こした場合でも2~3か月あければ予防接種を受けることができます。
我が家の経験談
初めて熱性けいれんを起こしたのは息子が3歳の時です。
前日の夜から発熱しており、診療時間になったら病院に連れて行こうと思っていた矢先の出来事でした。
さっきまでおとなしく寝ていた息子が突然
「ぎゃーーー!!!!」
と悲鳴をあげたのです。
あまりにも突然すぎて、ふざけて大声を出したのかと思いました。
しかし全身がガタガタと震え始め、目は白目をむき、みるみるうちに唇の色が紫になっていきました。
けいれんを起こしている・・・!
それだけはわかりましたが、じゃあどうすればいいのかわかりません。
でも、ここで間違った対応をしてしまうと永遠に取り返しのつかないことになってしまうのではないか・・・と恐怖に駆られ119番に連絡。
ひとりで「どうしようどうしよう」と悩んでいる暇があったら、一刻も早く専門家の知識を借りるべきだと思ったのです。
冷静に連絡したつもりでしたがかなり気が動転していたらしく、電話口の司令員さんに「お母さん!落ち着いてください!」と言われてしまう始末。
そりゃ住所も言わずに「助けてください!」とまくしたてられたら誰だってそう言うよね・・・
救急車を待っている間に痙攣がおさまり今度はぐったりと眠りはじめた息子。
けいれんを起こした後は眠ってしまう事が多いそうですが、その時はそんなことなんて知りません。
「意識がなくなった!!」
もうパニックです。
だって素人なんです。しかも我が子の事なんです!
意識がないのと、ただ眠っているだけの違いなんてわかりません!
救急隊員が息子に呼び掛けても意識がもうろうとしていた為、救急車で総合病院に搬送されました。
結果、熱性けいれんと診断。
そのとき息子の熱は40度近くまであがっていました。
病院では、けいれん時の様子や実際にけいれんが起こっていた時間などを聞かれましたが、動転していたせいか答えられず・・・。
息子の様子から問題ないだろうと判断され帰宅しました。
救急だったのでお薬は1日分しか処方されず、後日かかりつけ医のお医者さんに改めて診てもらったのでした。
まとめ
熱性けいれんの起こりやすさは遺伝も関係しているといわれています。
親や兄弟が熱性けいれんを起こしたことがある場合は要注意です!
以前義母から夫の兄弟が小さいころひきつけを起こして救急車を呼んだことがあると聞いたことがありました。
聞き流したりせず、その時にきちんと熱性けいれんについて調べておけばよかった・・・!
ちなみに熱性けいれんを起こした子供の半数は再発するといわれていますが、言い方を変えると半数は1度しかけいれんを起こさないという事です。
今のところ息子はあれからけいれんを起こしていませんが、熱が出るたびにビクビクしてしまいます。
なるべくなら二度と起こらないでほしいと願っています。
追記:5歳になった今
あれから一度もけいれんをおこしていません。