静岡県三島市に鎮座する三嶋大社は、伊豆国一之宮として古くから崇敬を集めてきた由緒ある神社です。
旧東海道の宿場町・三島宿の中心として栄え、源頼朝が源氏再興を祈願したことでも知られています。2022年の三嶋大祭りでは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で頼朝役を演じた大泉洋さんが参加し、話題となりました。
商売繁盛・仕事運向上のパワースポットとして、現在も多くの経営者から篤い信仰を集めています。本記事では、三嶋大社の見どころやご利益、アクセス情報を詳しくご紹介します。
三嶋大社の基本情報
| 住所 | 静岡県三島市大宮町2丁目1番5号 |
|---|---|
| 電話番号 | 055-975-0172 |
| 参拝時間 | 自由 |
| 御朱印授与時間 | 8:30~17:00 |
| 駐車場 | 有料・約55台・1時間ごとに200円(前払い) |
| 公式サイト | 三嶋大社 |
【アクセス】
- JR三島駅から徒歩で約15分
- 伊豆箱根鉄道「三島田町駅」から徒歩で約10分
公共交通機関でのアクセスが良好なため、電車での参拝もおすすめです。
参拝者用の駐車場について
三嶋大社の大鳥居の東側に、参拝者用の有料駐車場があります。大鳥居を通り過ぎた先、交番の手前に案内の看板が立っていますので、見つける際の参考にしてください。
前払いなのでお金はあらかじめ用意しておくことをオススメします!
| 駐車スペース | 大型バス:13台 |
|---|---|
| 乗用車:約55台 | |
| 駐車料金 (1時間/1台) |
大型車:1,000円/1時間ごと ※大型バス,マイクロバス,下記小型車を除く車輌 |
| 小型車:200円/1時間ごと ※乗用車 全長5m 全幅2m未満の車輌 |
【注意点】
- 御祈祷を受けた場合は駐車料金が払い戻しされます(領収書を提示)
- お正月(12月31日~1月3日)と例祭期間(8月15日~17日)は駐車場は閉鎖されます
ご祭神とご利益
三嶋大社には、以下の2柱の神様がお祀りされています。この2柱を総称して三嶋大明神と呼びます。
| 大山祇命 | イザナギとイザナミの神生みによって誕生した、山の総元締めとされる神様です山森農産の守護神として崇敬されています |
| 積羽八重事代主神 | 出雲大社の主祭神・大国主の御子神で、恵比寿様とも呼ばれます。福徳の神として、商業・工業・漁業関係者から厚い信仰を受けています |
【主なご利益】
- 商売繁盛
- 仕事運向上
- 五穀豊穣
- 家内安全
日本の主要産業を幅広く網羅するご加護があることから、特に経営者からの信仰が篤いとされています。
もともと三嶋大明神は大山祇命のみでした。しかし、江戸時代の国学者平田篤胤が事代主神説を唱え、現在はこの2神を三嶋大明神としてお祀りしています。
ちなみに大山祇命は、富知六所浅間神社や新屋山神社でも主祭神としてお祀りされています。以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
三嶋大社の歴史
創建と由緒
三嶋大社の創建時期は不明ですが、奈良・平安時代の書物にはすでに記録が残っており、1300年以上前から鎮座していたと考えられています。「三嶋大社」の名前がそのまま「三島」という地名の由来になったとも言われ、地域における影響力の大きさがうかがえます。
源頼朝と三嶋大社
伊豆に流刑となった源頼朝は、三嶋大社を深く信仰し、源氏再興を祈願して百日参りをおこないました。
治承4年(1180年)、三嶋大社の大例祭の夜に挙兵。祭りで警備が手薄になっていた伊豆国の代官・山木兼隆の屋敷を襲撃し、勝利を収めました。
この勝利を皮切りに、頼朝は鎌倉幕府を開くに至ります。以来、武家から篤い信仰を受け、多くの武将が参拝に訪れるようになりました。
境内の見どころ
三嶋大社の境内には、多くの見どころがあります。その中でも特におすすめな場所をご紹介します!
大鳥居
1863年に建てられた御影石造りの大鳥居です。建立から160年以上経過しているにもかかわらず、美しい状態が保たれています。
鳥居に使われている石は、小豆島(香川県)から取り寄せられたものです。実はこの鳥居には、興味深いエピソードが伝わります。
当時の職人が建立の際、柱を逆さまに入れてしまったのだとか。現在も「逆さ柱」として、その名残をとどめています。
たたり石
大鳥居をくぐった右側にある石です。「たたり」とは、機織りで糸のもつれを防ぐ道具のこと。もともと旧東海道の中央にあり、行き交う人々の流れを整理する役目を果たしていました。
大正3年に現在の位置に移され、現在は交通安全の霊石としてお祀りされています。
相生の松
黒松と赤松が一つの根から生えている珍しい松です。縁結び・夫婦円満・長寿の象徴とされています。この場所は、源頼朝が百日参りをした際に従者の安達盛長が護衛した場所としても伝えられています。
神池
参道の両側に広がる池です。西暦827年、神池の水が涸れるほどの日照りの際、雨乞いの儀式を行ったところ大雨が降ったという伝説が残っています。
源頼朝が放生会を行った場所でもあります。現在は鯉や亀が泳ぎ、境内の売店で餌を購入して、餌やりを楽しむこともできますよ。
放生会とは、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式です
厳島神社
神池に浮かぶように鎮座する摂社です。北条政子が勧請し、信仰したと伝えられています。
ご利益は、家門繁栄・商売繁盛・安産・裁縫です。
総門
昭和6年に完成した三島市指定文化財です。建設中に伊豆地震に見舞われましたが、翌年無事に完成しました。
総工費は当時の価格で約7万円。昭和初期の物価は豆腐一丁4銭、カレーライス10銭、小学校教諭の初任給が約50円だったことを考えると、7万円がいかに莫大な金額だったかがわかります。
しめ縄は重さ400kg、太さ2m、長さ6.4mという堂々たるものです。
矢田部盛治の像
幕末に三嶋大社の神主を務めた矢田部盛治の像です。安政東海大地震で倒壊した社殿を、10年の歳月と約1億6,000万円相当(当時の16,677両)の費用をかけて復興しました。
全国を行脚して寄付を募り、この大事業を成し遂げた功労者です。
神馬舎
1868年に神馬が完成し、戦後に神馬舎が建てられました。ご利益は、子供の成長・健脚です。伝説によると、この神馬は毎朝神様を乗せて箱根山に登るとされています。
腰掛石
源頼朝が百日参りの際に休憩したと伝えられる石です。左側の大きい石が源頼朝、右側が北条政子が座った石とされ、実際に座ることもできます。
神門
1867年に完成した神門です。三島市指定文化財に指定されています。繊細な彫刻が施されており、見ごたえがあります。
舞殿
舞殿は、神事や行事が執り行われる建物です。1867年に建設された歴史ある建物で、三島市指定文化財に指定されています。
本殿・幣殿・拝殿
幣殿と拝殿が一体となった複合社殿で、本殿の大きさは出雲大社と並び国内最大級を誇ります。国指定重要文化財に指定された、江戸時代を代表する建物です。
特に彫刻の精巧さは必見です。ぜひ実際に足を運んでみてください!
若宮神社
本殿の西側に鎮座する摂社です。三嶋大明神の御子神「物忌奈乃命」のほか、応神天皇・神功皇后・妃大神がお祀りされています。
見目神社
ご神木
三嶋大社には、キンモクセイとクスノキの2本ご神木があります。
金木犀
神門近くにある樹齢約1,200年のキンモクセイで、国の天然記念物に指定されています。満開時には「木犀の夕」という舞楽や筝曲を奏でる催しが行われます。
クスノキ
神池の近くにある樹齢1,000年以上とされる大楠です。源頼朝が生きた時代から存在していた可能性があり、歴史のロマンを感じさせます。
神鹿園
三嶋大社には鹿園があり、約40〜50頭の鹿が飼育されています。大正8年に奈良の春日大社からオス・メス8頭の鹿を譲り受けたのが始まりです。
三島の発展を形にしたいという願いから、三島呉服木綿商組合が春日大社に交渉して実現しました。境内の売店では鹿せんべいが販売されており、鹿に餌をあげることもできます。
御朱印・御朱印帳
御朱印
御朱印は神門近くの客殿でいただけます。御朱印帳に直接書いていただく形式で、初穂料は300円です。
三社詣について
箱根神社・三嶋大社・伊豆山神社の3社に参拝することを三社詣と呼びます。源頼朝が参拝したことに始まり、多くの武将が武運を願って参拝しました。
三社詣専用の御朱印帳(200円)も販売されており、この御朱印帳を提示すると以下の割引が受けられます。
- 箱根神社:宝物館入館料100円引き
- 三嶋大社:宝物館入館料200円引き
- 伊豆山神社:伊豆山郷土資料館入館料割引き
三社詣について詳しく知りたい方は、三島市観光協会の「天下をめざせ!源頼朝ゆかりの三社詣」をご覧ください!
名物「福太郎餅」
三嶋大社の名物として知られる福太郎餅は、こしあんで包んだ草餅です。境内の「大社のよりどころ」にて購入できます。
三島大社の参拝記念に、一箱いかがでしょうか?
福太郎の由来
毎年1月7日に三嶋大社で行われる神事「お田打ち」に由来しています。平安時代から続くとされるこの神事では、黒い面をつけた婿の「福太郎」と白い面をつけた舅の「穂長」が稲作の一連の行事を狂言風に演じ、五穀豊穣・天下泰平を祈ります。
この福太郎の顔をかたどったお餅が、名物「福太郎餅」として、多くの人に親しまれています。
まとめ
三嶋大社は、1300年以上の歴史を持つ伊豆国一之宮として、多くの人々の信仰を集めてきました。
【三嶋大社のおすすめポイント】
- 源頼朝ゆかりの歴史ある神社
- 商売繁盛・仕事運向上のパワースポット
- 国指定重要文化財の本殿をはじめ、見どころが豊富
- 駅から徒歩圏内のアクセスの良さ
- 名物「福太郎餅」などのお土産も充実
歴史好きの方はもちろん、仕事運・商売繁盛を願う方にもおすすめの神社です。三島を訪れた際は、ぜひ参拝してみてください。






