こんにちは!
今回の記事は伊豆国一之宮「三嶋大社」をご紹介したいと思います。
旧東海道の宿場町として栄えた三島宿の窓口として、昔から多くの人に参拝されてきた三嶋大社。
かの有名な源頼朝が源氏再興を願って参拝したことでも有名です。
2022年8月の三嶋大祭りでは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で頼朝役の大泉洋さんが参加されたことでも話題になりました(^^)/
そんな三嶋大社は商売繁盛のパワースポットとして経営者の方々から篤い信仰を得ているとのこと!
歴史的に価値のある建物も多く、見どころも沢山あるので、ぜひとも訪れていただきたい場所です。
三嶋大社の基本情報
住所 | 静岡県三島市大宮町2丁目1番5号 |
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電話番号 | 055-975-0172 |
参拝時間 | 自由 |
御朱印授与時間 | 8:30~17:00 |
駐車場 | 有料・約55台・1時間ごとに200円(前払い) |
公式サイト | 三嶋大社 |
参拝者用の駐車場について
三嶋大社の大鳥居の東側に、参拝者用の有料駐車場があります。
大鳥居を通り過ぎた先、交番の手前に案内の看板が立っています(^^)/
前払いなのでお金はあらかじめ用意しておくことをオススメします!
駐車スペース | 大型バス:13台 |
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乗用車:約55台 | |
駐車料金 (1時間/1台) |
大型車:1,000円/1時間ごと ※大型バス,マイクロバス,下記小型車を除く車輌 |
小型車:200円/1時間ごと ※乗用車 全長5m 全幅2m未満の車輌 |
ちなみに、御祈祷を受けた場合は駐車料金はかかりません。
領収書を提示すると駐車場にて料金が払い戻しされるそうです。
お正月(12月31日~1月3日)と例祭期間(8月15日~8月17日)は駐車場は閉鎖されます!ご注意ください!
アクセスマップ
JR三島駅から歩いて15分くらい、伊豆箱根鉄道「三島田町駅」からは歩いて10分くらいです(^^)/
公共交通機関で行きやすいのはありがたいですね。
ご祭神
大山祇命 | イザナギとイザナミの神生みによって誕生した。山の総元締めのような神様であり、山森農産の守護神として敬われている。 |
積羽八重事代主神 | 出雲大社の主祭神大国主の息子。恵比寿さまとも言われる。福徳の神様として商・工・漁業の関係者から厚い信仰を受けている |
こちらの2柱の神様を総称し三嶋大明神と呼ぶそうです。
もともと三嶋大明神は大山祇命のみでした。しかし、江戸時代の国学者平田篤胤が事代主神説を唱え、色々あって現在はこの2神を三嶋大明神としてお祀りしているそうです(‘ω’)ノ
ご加護が日本の主要産業をほぼ網羅していることから、経営者から厚い信仰を寄せられているとのこと。
ちなみに大山祇命は、富知六所浅間神社や新屋山神社でも主祭神としてお祀りされています。
ご由緒
次にご由緒をご紹介!
三嶋大社が創建された時期は不明ですが、三嶋大明神として昔から三島の地で信仰されてきたそうです。
奈良・平安時代の書物には既に記録が残っていたとの事なので、1300年ほど前には既に鎮座していたことになります。
果てしなく昔すぎて想像がつかない・・・((+_+))
ちなみにこちらの三嶋大社、神社の名前がそのまま地名となったと言われています。
いやぁ、地元での影響力の高さが伺えますね!
大河ドラマでも有名な源頼朝は、この三嶋大社をとても深く信仰しており源氏再興を祈願、願いが叶ったとのこと。
それ以来、武家から篤く信仰をされてきたそうです。
三嶋大社と源頼朝
伊豆に流されて以来、源氏再興を夢見てきた源頼朝。
三嶋大社に必勝祈願をし、まさかの大例祭の夜に旗挙します。
お祭りのため警備が手薄になっていた伊豆国の代官山木兼隆の屋敷に攻め入り、見事勝利を納めました。
大例祭の日に血を流すようなことをするなんて・・・いいのか?
源頼朝が結果的に勝利を得て、時の権力者になったおかげで「神のご神助を得られた!!」と言われていますが、頼朝が大敗し、歴史に逆賊として残されていたら・・・
きっと「神聖なる例祭の日に戦いを起こしたからだ!!」とか何とか言われたんだろうなぁ。。なんて思う今日この頃(‘ω’)ノ
いざ!三嶋大社へ!
三嶋大社には午前9時頃に到着!
朝早かったせいか駐車場は比較的空いていました!!
大型バスの駐車場なんか一台も止まっていませんでしたね。
参拝者用の駐車場は料金はかかるのですが、本殿に参拝もしやすくトイレやお土産屋さんも近くにあるので便利です(^^)
弥次さん喜多さんの記念撮影パネル
こちらは弥次さん喜多さんの記念撮影パネルです。
長男と次男が喜んで顔を出していましたw
弥次さん喜多さんといえば、東海道中膝栗毛!
無邪気な二人が繰り広げる楽しい旅の珍道中というイメージだったのですが。
今回この記事を書くために少し調べてみたのですけど、喜多さんって、もともと弥次さんの馴染みの陰間だったんですね!?
そう知ってしまうと、2人のドタバタ珍道中が、R18指定の大人の旅に見えてくる不思議…( ゚Д゚)
ちょーっと見にくいですが、こちらはパネルの裏側。
何が書かれているかというと・・・
弥次さん喜多さんの気分になって撮影した写真と一緒に、詩・俳句・和歌・短歌・川柳・狂歌などを短文にまとめて送ってね!
全員に記念品上げちゃうよ☆-(ゝω・)b
ってな感じですね!!
でも投稿先に書かれている(社)静岡県建設業協会ですが、2021年に事務所が移転しています。
看板に書かれているのは旧住所なんですよね((+_+))
念のため問い合わせしてから応募される事をオススメします!
大鳥居
こちらが三嶋大社の大鳥居です!!
参拝者用の駐車場からはすこし戻らなければいけませんが、やっぱり神社は大鳥居からでしょう!という信念のもとこちらから参拝。
1863年に建てられた御影石造りの立派な大鳥居です。
建てられてから150年経っているのにキレイじゃないですか!?
きっと大切に手入れされてきたんでしょうね(^^)/
ちなみに目の前は車が通る道路なので、写真を撮る際はご注意を!
たたり石
大鳥居をくぐると、右横にたたり石なるものがあります。
初めて名前を聞いた時、なんて物騒な名前なんだ!!と思ったのですが。
実は機織りで使われている糸のもつれを防ぐための道具「たたり」が由来なんだそうです。
この石はもともと三嶋大社前の旧東海道の中央にあり、行き交う人々の流れを整理する役目を果たしていたのだとか。
たたり石の由来は整理を意味していたんですね(^^)/
のちに、石を移動させようとすると災いが起こった為、祟りに置き換わったとも言われています。
大正3年に現在の位置に置かれ、今は交通安全の霊石としてお祀りされています。
相生の松
ちょーっと、逆光のせいで見えにくくてごめんなさい。
こちらの松は相生の松と言って、黒松と赤松がひとつの根から生えているのだそうです。
縁結び・夫婦円満・長寿の象徴とされているのだとか。
そしてこの場所は、源頼朝が源氏再興の祈願のために毎晩お百度参りをした際に、従者の盛長がこの場所で護衛したと言われています。
護衛って、守るべき人と常に一緒じゃなくていいんですかね??
ちなみに、グーグルマップ先生によると源頼朝の流刑の地「蛭ケ小島」から三嶋大社まで歩いて2時間かかるそうです。
馬に乗ればもう少し早そうですけれども(‘ω’)
街灯もない暗い夜に、100日間も片道2時間近くの道のりを通ったなんて・・・執念の勝利ですな((+_+))
参道
そのまままっすぐ参道を進みます。
両側に生えているのは桜の木なんですよー!
狛犬
こちらは神池の横にいらっしゃる狛犬です!!
頭の上にご注目!!!
なんと狛犬の上に鳩がいるんですよ!!!
なんだか和みますね(^^)/
神池
参道の両側には神池があります。
西暦827年、神池の水が渇くほどの日照りとなりました。
その時に雨乞いの儀式を行ったら6月11日から15日まで大雨が降ったそうです。
儀式って何をやるのか知りませんが、雨乞いってすごいんですね!
また、源頼朝は神池にて放生会を行ったと伝わっています。
放生会とは、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式です
ご覧ください!!
池は鯉やカメで賑わっています!
岩の上は人気エリアらしく、亀が折り重なる様に場所取りを繰り広げておりました。
今気が付いたんですけど、この岩なんだか亀の形に似てますね(‘ω’)ノ
ちなみに大社のよりどころというお土産屋さんで鯉のえさが100円で売っていましたよ!
厳島神社
神池に浮かぶように鎮座しているのは厳島神社です。
北条政子が勧請し、信仰したと言われています。
ご利益は家門繁栄・商売繁盛・安産・裁縫など!
裁縫って珍しいですね!
幼稚園や保育園の入園準備で裁縫グッズを作らなければならないお母さま方、オススメです。
総門
こちらのしめ縄が素敵な建物は総門です。
建設中に伊豆地震にあいましたが、翌年の昭和6年に無事に完成。
三島市の指定文化財です。
総工費は当時の価格で約7万円。
じゃあ現代の価格に換算するといくらなの?と思い調べてみると・・・
昭和初期の豆腐一丁は4銭、カレーライスが10銭、小学校教諭の初任給が50円程度とのこと(‘ω’)ノ
現代の小学校の先生の初任給は20万ほどなので、当時の7万円というのは途方もない金額というのがわかりますね!
総門のしめ縄は、重さ400kg、太さ2m、長さ6.4mもあるそうです!
メッチャ重い!!!
門につけるの、大変そうですね。
ちなみに巨大な事で有名な出雲大社のしめ縄は5.2トンもあるらしいです。
さすが日本最大級のしめ縄!!
そのしめ縄の重さに耐えることのできる神楽殿もすごい。。
落ちてこないかドキドキしてしまう(汗)
矢田部盛治の像
総門を過ぎて左側に見えてくるのが矢田部盛治の像です。
こちらの矢田部さん、幕末に三嶋大社の神主を務めた方で、東海大地震で壊れてしまった社殿を10年の歳月と16,677両という巨費を投じて見事に復興した凄い人です。
16,677両っていくらなの?と思い調べてみたところ、
なんと1億6677万円でした!!※1両1万円換算
ちなみに費用は、全国を行脚し寄付を募ったそうです。
維新の混乱時には伊豆の神官たちを集め伊豆伊吹隊を結成して三島を守り、また、私費を投じてトンネルを掘り、山の上流から水を引いて新田開発を行ったとのこと。
な、なんて人間ができているんだ・・・!!
「復興費用って公費じゃないよね??」とか勘ぐった自分が恥ずかしい!!!
芸能殿
こちらの歴史を感じさせる芸能殿は、もともと総門でした。
1868年2月11日に矢田部さんが復旧した総門で、昭和6年に現在の総門ができるまで活躍したそうです。
戦後に一部改造し、芸能殿として現在の場所に移築されました。
例祭の神賑行事や年間を通じ様々な奉納芸能が行われております(^^)/
神馬舎
神馬は1868年7月10日に完成、戦後に神馬舎ができました。
ご利益は子供の成長と健脚。
こちらのお馬様、変わった伝説がありまして、なんと毎朝、神様を乗せて箱根山に登るらしいです。
そりゃあ健脚も納得ですね!!
腰掛石
こちらのザ!椅子みたいな形の石は、源頼朝が源氏再興を祈願して100日参りした時に、休憩したと言われている石です。
なんか座椅子っぽい形の石ですね!?
頼朝が座椅子に座ったなんて、なんだか親近感w
そもそも頼朝が生きていた時代に座椅子があったのかは不明ですが(‘ω’)ノ
ちなみに左側の大きい石が源頼朝、右側が北条政子の座った石なのだそうです。
実際に座ることができるので、興味のある方は是非♪
手水舎
神馬舎の目の前にあるのは手水舎!
めちゃくちゃ立派です!!
屋根とかすごくないですか!?
しかし今は使われていません。
神門のとなりに手水できる場所があるので、こちらで清めます。
神門
1867年に完成した神門です。
年代的に、前述の矢田部さんが造った神門なのかな??
ほどこされた繊細な彫刻が有名な三島市指定文化財でございます。
舞殿
こちらは舞殿になります!
神事や行事が執り行われる場所ですね。
1867年に建設された三島市指定文化財という由緒正しき建物なのですが・・・
このテント?は何なのでしょう?
暑いから??いやでも以前春に来た時にもあったし・・・
なんだか色々と残念だと思うのは私だけでしょうか(;’∀’)
本殿・幣殿・拝殿
三嶋大社の本殿は、幣殿と拝殿が一緒になっている複合社殿です。
1866年に建てられた国指定重要文化財です。
本殿の大きさは、出雲大社と同じく国内最大級!
特に施された彫刻が素晴らしいのですが、写真撮り忘れてしまいました(;^ω^)
なので是非とも実際に見てみてくださいませ!!
とりあえず私は本日のメインである、仕事運アップをお願いしてきましたー!!
商売繁盛=仕事運アップ→金運もアップ!を期待しています( *´艸`)
若宮神社
本殿の西側にあるのが若宮神社です。
昔は八幡宮と呼ばれていたこちらの神社には、三嶋大明神のお子さん「物忌奈乃命」と、八幡宮でおなじみの応神天皇、神功皇后、妃大神さまがお祀りされています。
三嶋大明神って、大山祇命と事代主神の2柱を合わせて三嶋大明神なのですが、どちらのお子さんなのでしょうか??
神々の世界は色々と不思議です。。
見目神社
三嶋大明神の后神6柱をお祀りする神社です。
奥さん6柱もいるの!?とか、そもそも三嶋大明神って大山祇命と事代主神の2柱の神様の総称じゃないの?とか、色々気になる事は多いですが((+_+))
先ほどの若宮神社と同様、謎は深まるばかりです・・・
客殿
神門の近くには客殿があり、そこで御祈祷の依頼や御朱印をいただくことができます。
三嶋神社の御朱印帳は落ち着いたデザインですね(^^)/
御朱印
御朱印帳に直接書いていただけます。
初穂料は300円です。
三社詣について
御朱印帳の案内場所に、三社詣について書かれていたのでご紹介します(^^)/
箱根神社、三嶋大社、伊豆山神社の3社に参拝することを三社詣と言います。
源頼朝が参拝した事が始まりで、頼朝の武運に預かろうと多くの武将が参拝したそうです。
そんな三社詣専用の御朱印帳が販売されているとのこと!
しかもその御朱印帳を以下の施設で見せるとお得な割引が受けられるのだそうです!
- 箱根神社:宝物館入館料100円引き
- 三嶋大社:宝物館入館料200円引き
- 伊豆山神社:伊豆山郷土資料館入館料割引き
御朱印帳のお値段はなんと200円なり!
別途御朱印代がかかりますが、入場料の割引を受けられることを考えるとお得ですね(^^♪
3社に行かれる予定があり、なおかつ宝物館に入場予定の方にオススメです(^^)/
三社詣について詳しく知りたい方は、三島市観光協会のこちらのページをどうぞ!
神鹿園
ご存じですか?
実は三嶋大社には鹿がいるんです!!
大正8年に奈良の春日大社よりメスとオス8頭の鹿を譲り受けたのが始まりとのこと。
噂によると現在の数は40~50頭ほど。
いやぁ増えましたね!!
でもなんで春日大社から鹿がやってきたんでしょうかね((+_+))
ということで調べてみると、
三島の地が発展し人口も増えてきたため、その発展を目に見えるような形にしたい!!
ということで三島呉服木綿商組合が春日大社に交渉し、鹿を譲り受けたのだそうです。
あれですかね?春日大社の鹿は神の遣いで神聖なものだから、ですかね??
ゲン担ぎ的な??
それにしても・・・大正時代、奈良から静岡まで鹿を連れてくるのは大変だっただろうなぁ・・・(遠い目)
ご神木
三嶋大社には、キンモクセイとクスノキの2本ご神木があります。
金木犀
神門の近くに生えてるのは、樹齢1200年のキンモクセイです。
満開時には「木犀の夕」という、舞楽や筝曲を奏でる雅な催しが行われるとのこと。
なんだか素敵ですねぇ(^^)/
国の天然記念物に指定されています。
クスノキ
神池の近くにひっそり佇むのはこちらのオオクス!
一説によると樹齢1000年越えの大楠の木です。
もしかしたら源頼朝が生きていた時代にこのクスノキも存在したかもしれないですね。
大河ロマンを感じます!!!
縁起餅「福太郎餅」
実は三嶋大社には知る人ぞ知る名物がありまして。
その名も「福太郎餅」と言います!
こしあんで包んだ草餅で、和菓子好きにはたまらない一品となっております。
お土産を販売している「大社のよりどころ」にて購入することができます。
お値段は一箱1,000円。
とっても美味しかったので、お土産にオススメです(^^)/
福太郎の由来
こちらの福太郎餅には由来があります。
三嶋大社では、毎年1月7日にお田打ちと呼ばれる神事が行われます。
起源は平安時代からとも言われており、とっても歴史ある神事なんですよ(^^♪
黒いお面をつけた婿の福太郎と、白い面をつけた舅の穂長が稲作の一連の行事を狂言風に演じる神事で、その年の五穀豊穣、天下泰平を祈るのだとか(^^)/
その婿の福太郎の顔がお餅となって名物として人々に親しまれています。
まとめ
アクセスしやすい立地に、広い境内、精巧な彫刻がほどこされた本殿は素晴らしいの一言です。
さすが伊豆の国の一之宮!
源頼朝が好きな方、歴史ある建物が好きな方、草餅が大好物な方、ぜひとも参拝してみてください!
おしまい!