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熱海「来宮神社」樹齢2100年の大楠が圧巻!全国屈指のパワースポットで有名です

こんにちは!

先日、思い立って熱海市にある「来宮神社」へ行ってきました!

来宮神社は樹齢2100年を超えるご神木の大楠があることで有名な神社です。

大楠も見事ながら、古き良き伝統と新しいものが共存している、素敵な神社でした。

熱海に行かれた際は是非とも訪れていただきたい場所です。

 

来宮神社の基本情報

住所 静岡県熱海市西山町43−1
電話番号 0557-82-2241
駐車場
開頭時間 9:00~17:00 ※祈祷の受付は16:30まで
公式Webサイト 熱海 來宮神社

アクセスマップ

    JR来宮駅から歩いて5分程度です。

 

ご由緒

今から約1300年前、和銅3年6月15日の出来事です。

熱海湾で漁師が魚を捕るために網をおろしていところ、木像らしきものが引っ掛かったそうです。

(*゚ω゚*)ん?と不思議に思っていたところ、童子が現れ

「わたしは五十猛命(いたけるのみこと)である。この里のどこかに、波の音が聞こえない7本の楠の木が生えた場所があるから私をそこに祀りなさい。そうすれば村人はもちろん、この地を訪れる人も守護しよう。」

と告げます。

そのお告げを得て村民達が探し当てたのが、この来宮神社が鎮座している場所でした。

五十猛命スサノオのお子さんです。

スサノオは天照大神の弟で、天の岩戸事件のきっかけとなった神様です。

この出来事を記念して、毎年6月15日(新暦の7月15日)には海岸へ出て当時を偲ぶお祭り(7月の例大祭)がおこなわれています。

さて、この伝承の通りだと来宮神社には7本の大楠が生えているはずですが、実際は2本しか存在していません。

あと5本どこいった?と思い調べてみたところ、今から約120年前に漁業権をめぐる事件が起こり、その訴訟費用の為に伐採してしまったそうです(え

樹齢2000年の大楠をまさかの訴訟費用に充てたとか…なんという罰当たりな事を( ゚Д゚)

と思っていたのですが。

伐採された大楠は、訴訟費用の他にも困窮した村人たちの生活費に充てられ、裁判は無事に勝訴したそです。

当時のことはよくわかりませんが、ご神木まで売らなければ訴訟費用や生活費が用意できないほど困っていた事を考えると、神様も許してくれたのかなあと思ってみたり。

 

個人的には、7本揃った大楠、見てみたかったです。

 

ご祭神

日本武尊(やまとたけるのみこと)

第12代景行天皇の皇子であり、日本古代史上の伝説的英雄です。

武勇と決断の神。

日本武尊が東国の征討を命じられ、箱根路からこの地に軍を進めた際に住民を労り産業を奨励した功績と、武勲を称えた為まつられたと伝えられています。

五十猛命(いたけるのみこと)

スサノオノミコトの御子。

林業、造船、航海安全、大漁の神。

来宮神社がこの地に鎮座するきっかけとなった神様ですね。

キキ
キキ
詳しくは前項の「ご由緒」をご覧ください

 

大己貴命(おおなもちのみこと)

またの名を大国主命(おおくにぬしのみこと)

スサノオノミコトの御子。(子孫という説も)

日本神話に登場する神々のなかで代表的な存在。主宰神。

営業繁盛・身体強健の神様です。

キキ
キキ
因幡の白兎の話は有名ですね

 

電車に乗って来宮神社へ!

いつもは車で行くことの多い神社巡りですが、今回は電車で向かいました。

JR熱海駅から伊東線に乗り換えて来宮駅を目指します。

ラッキーなことに伊豆急行の黒船電車でした!

実はこちらの黒船電車、他の電車と一味違っているんです。

列車旅行で景色が楽しめるように、海側に向かって並ぶパノラマシートや展望車両が用意されています。

キキ
キキ
乗って楽しい車両を目指しているそうです

特急っぽい見た目ですが、全車自由席の普通列車として、熱海~伊豆急下田間を運行しています。

普通列車の料金で乗れちゃいます

熱海の次は来宮駅だった

「さて、黒船電車を楽しもう!車窓から見える海が楽しみだ!」とか思っていたらすぐに目的地に着きました。

って、そういえば来宮駅は熱海駅の隣でしたね。

まさかの一駅で到着です。

乗り過ごさないでよかった・・・。

目的の来宮神社は駅から歩いて5分程度とのこと。

この日は平日でしたが、駅から神社に向かう人が意外と多くてびっくりしました。

 

来宮神社に到着!

というわけで、やってきました来宮神社!

本当に来宮駅から近いです。5分かからないかも!

鳥居の朱色と、ワッサワッサ生えている竹がお出迎えです!

入り口付近に境内マップがありました。

神社によくある、かっちりした案内図でなく、ゆるーい雰囲気の案内図。

かわいいですね。

手水舎

鳥居をくぐって左側に手水舎があります。

本殿をお参りする前にここで心身を清めます。

手水の作法
  1. 柄杓に水をくむ
  2. 左手を洗う
  3. 右手を洗う
  4. 口を漱ぐ、もう一度左手を洗う
  5. 柄杓をたてて柄を洗う

本殿

心身を清めた後は本殿にお参りします。

大楠も気になりますが、やっぱり最初は神さまにご挨拶せねば!ですよね( ̄^ ̄)ゞ

 

拝殿のやり方は二拝二拍手一拝です。

二拝二拍手一拝とは
  1. 深いお辞儀を二度
  2. 胸の高さで手を合わせて二度打つ
  3. 感謝・祈り
  4. 深いお辞儀を一度

さて大楠はどこだろう・・・と当たりを見回してみると、しっかり案内がありました。

この竹林を通り抜けた先に・・・大楠があります!

 

樹齢2100年の大楠

大楠!

本当に大きな楠木です!!圧巻です!!

こちらの大楠さんは、国指定の天然記念物本州一位の巨樹なんだそうです。

樹木界の重鎮と言っても過言ではないかと(‘ω’)

幹の周りの大きさは23.9m、高さは26mとのこと。

25mプールより大きいとか!

 

ご利益は健康長寿・心願成就です。

  • 健康長寿→幹を一周すると寿命が一年延びる
  • 心願成就→心に願いを秘めながら1周すると願いが叶う

さすが樹齢2100年越えの大楠!

2100年前なんて、紀元前ですよ!

弥生時代です!歴史の授業で初めの方に習うやつですよ!

そんな大昔から存在しているなんて、何か神秘的なものが宿っていても不思議ではないですよね。

健康長寿のご利益、納得です。

 

大楠の後ろには緑豊かな景色が広がっていました。

なんかパワー出ていそう!!

キキ
キキ
霊感ないけどね

大楠の伝説

太古の昔、この社の森には7本の楠、椎の木、細枝の大木、シダ植物などが自生しており昼間でも薄暗いところでした。

ところが、安政6年(1859年)に熱海村で大網事件という全村あげての漁業権をめぐる争いが起こり、その訴訟費用などを捻出するために5本の楠の木は伐採されてしまいます。

現在残されている楠も伐採しようと、幹にのこぎりを当てようとしたその時!

突然、白髪の老人が現れ両手を広げてこれを遮りました。

のこぎりは真っ二つに折れ、同時に老人の姿は消えてしまいました。

これは神のお告げである!と考えた村人たちは、楠の伐採を止めたのでした。

この木が現在のご神木です。

2100年の長い間、落雷、暴風、雨など天変地異にも耐えてきた大楠は、その力強い生命力が「不老長寿」「無病息災」の象徴として崇められてきました。

「大楠を一周すると寿命が一年延びる」「願い事を心に秘めて幹を一周すると願いが叶う」と言われ、多くの人から信仰を集めています。

摂末社

来宮稲荷社

京都伏見稲荷大社より勧請された稲荷神社です。

お祀りしている宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は「五穀豊穣」「家内安全」「商売繁盛」「諸願成就」の神様です。

赤い鳥居が写真映えするのか、鳥居と一緒にポーズをとって撮影をしている人が大勢いました。

インスタ映えというやつですね!

惜しむらくは私のカメラの腕前。

この写真からは素敵さが伝わってこない・・・・

 

三峯神社

埼玉県の三峰神社より祀られた神社です。

三峰神社は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)がイザナギとイザナミをお祀りしたのが始まりとされています。

神社といえば狛犬というイメージがありますが、実は三峰神社は狛犬ではなく山犬が祀られているんですよ。

日本武尊が東征で三峰山に登った際に道案内したのが狼(山犬)であったため、三峰神社の眷属や神使は山犬になったとか。

珍しいですよね。

来宮弁財天

岩の上に鎮座しているのは弁財天です。

芸能上達、立身出世、営業繁昌、身体強健などの願い事が叶うとされ、多くの人から祈願にこられるそうです。

ぜひとも私の財運もアップしていただきたい・・・!

 

茶寮で休憩

来宮神社内にある茶寮では、神社と縁のある食材を使ったご当地ならではのスイーツや食べ物が販売されています。

茶寮・大楠五色の杜

大楠の近くにある喫茶スペースです。

「静岡抹茶と祝の菓子と静岡抹茶セット」を注文!

抹茶をいただく器は好きなものを選ぶことができます。

 

緑豊かな神社で抹茶とお菓子をいただく。

こんなに落ち着いた時間を過ごせたのはいつぶりでしょうか?

贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

キキ
キキ
自分だけの時間って本当に貴重ですよね

茶寮・報鼓


本殿の近くにもカフェがありました。

せっかくなのでここでも休憩していくことにしました!

ついさっき休憩したばかりですが、そんな細かい事気にしません。

麦こがしアイス+白玉入り栗しるこ。

栗が入っている方が写真映えするかも!という理由でこのチョイスにしたのですが・・・栗が見えません!!

写真映えしてないし

温かいしるこに冷たいアイスが入っているので時間との勝負です!

油断しているとアイスと言う存在自体が無かったかのように消え失せてしまいます!

これぞ諸行無常ですね!?あ、これ仏教だった。

 

カフェの中には、ちょっとしたおみやげ物スペースもありましたよ。

麦こがしと来宮神社の関係

来宮神社を参拝していると、所々で「麦こがし」という言葉を見かけます。

それは来宮神社にとって麦こがしはとても縁がある食べ物なのです。

来宮神社の御祭神が熱海にお着きに成った際、「麦こがし・橙・ところ・百合根」をお供えしたところ、御祭神が大変喜ばれたという古記が伝わっています。

また、例大祭に大神様の特別なお供え物として「麦こがし」を猿田彦命(天狗)が街中にふりまき、これが参拝者の身体にふりかかると、病難・火難・災難を祓い、健康長寿になるという言い伝えもあるそうです。

例大祭は別名こがし祭りと言われており、神様に必ず麦こがしをお供えしています。

来宮神社に訪れたら、麦こがしは是非とも食べていただきた一品です。

 

御神札・お守り授与所

来宮神社のお守り授与所は、洗練されていてすっごく綺麗なんです!

ちょっと変態チックなので書くのを迷ったのですが、なんだかいい匂いもしてました(秘)

お守りも色々な種類があって見ているだけで面白いです。

個人的に面白いと思ったのが「酒除け守」

お酒の難を除くお守りだそうですよ。

お酒で黒歴史がある人、いかがですか!?

キキ
キキ
みんな必ず一つはお酒での失敗があると信じてます!!

ここで御朱印もお願いすることができます。

 

お守り

左から順にご紹介します。

犬張子根付守 除災招福を祈念した御守り
御砂守 方位除けのお守り
財運守 金運に恵まれるよう祈念された御守

実は、御砂守(方位除け)をなぜ頂いたのか記憶にないのですが…

そもそも方位除けってどんな時に授かるんですかね?

 

財運御守は夫に(笑)

これで金運アップしてください!(切実!)

お守りを入れる小袋は無料配布されていました!

お守りを人にプレゼントする時にちょうどいいですね!

 

帰りは熱海駅まで歩いてみた

せっかくなので熱海駅まで歩いて帰る事にしました。

知らない土地を歩くのって楽しいですよね!

しかも今日は良く晴れていて、海が良く見えます!

来宮神社から熱海駅は歩いて20分ほど。

下り坂が多いように感じました。

熱海駅から来宮神社に向かう道は、上り坂が多くてちょっと大変かもしれません。

熱海駅に近づくにつれて、お店が多くなっていくのが面白かったです。

 

駅前には足湯!

 

熱海駅の広場には足湯があるんですよ~。

家康の湯と言います。

熱海は徳川家と縁が深いんですね。

もちろん無料!さすが温泉の街!

コロナ流行前の写真です。良い時代でした・・・

足湯の近くにはタオルが売られていました。

一枚100円です。

タオルからは熱海愛が溢れています。

これで心置きなく足湯に浸かることができますね!

ちなみにタオルの質は値段相応なのであしからず。

キキ
キキ
その後、熱海タオルは我が家では雑巾になりました

まとめ

来宮神社は、境内もきれいに整備されており、とても過ごしやすい神社でした。

熱海に訪れた際は是非とも大楠を見ていただきたいです。

霊感ゼロなのでパワーなどは分かりませんが、あの楠は一見の価値があります。

樹齢2100年は伊達じゃないです(^^♪

 

おしまい