こんにちは!
今回は静岡県浜松市に鎮座する「秋葉山本宮秋葉神社」のご紹介です。
秋葉山本宮秋葉神社には、山頂の上社と山麓の下社があるのですが、今回訪れたのは上社。
東海随一の霊山と名高い秋葉山にそびえ立つ神社で、雲海にうかぶ社殿が幻想的との評判です。
パワースポットとしても注目を集めている、一度は訪れていただきたい神社です。
秋葉山本宮秋葉神社(上社)の基本情報
住所 | 静岡県浜松市天竜区春野町領家841 |
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電話番号 | 053-985-0111 |
駐車場 | 有 |
公式Webサイト | 秋葉山本宮秋葉神社 |
アクセスマップ
上社までの道のりは、狭くてカーブが多い山道なので運転には十分気を付けてください
公共交通機関を利用して上社に行く場合
11月から1月にかけて、上社行きの臨時バスが運行されています。
運行日と時間については秋葉山本宮秋葉神社の公式サイトのお知らせに掲載されていますので、そちらを確認してください。
秋葉山本宮秋葉神社(下社)の基本情報
住所 | 静岡県浜松市天竜区春野町領家328ー1 |
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電話番号 | 053-985-0005 |
駐車場 | 有 |
アクセスマップ
公共交通機関を利用して下社に行く場合
JR浜松駅北口から歩いて5分程度のところにある、私鉄「遠州鉄道」に乗り換え。
終点である西鹿島駅にて下車します。
その後、バスに乗り換え。
遠鉄バス秋葉線「春野車庫行き」に乗車し「秋葉神社」で下車します。
遠州鉄道「西鹿島駅」→遠鉄バス秋葉線「春野車庫行き」→「秋葉神社」
表参道から歩いて山頂にある上社まで目指したい場合
自然を満喫しながら上社を目指したい方へ。
所要時間は1時間半~2時間ほど。
ハイキングコースというよりかは山登りという言葉がぴったりなほど、勾配が急な参道らしいです。
車でお越しの場合
車でお越しの方はこちらの駐車場が便利です。
駐車場の住所:静岡県浜松市天竜区春野町領家405
公共交通機関の場合
JR浜松駅北口から歩いて5分程度のところにある、私鉄「遠州鉄道」に乗り換え。
終点である西鹿島駅にて下車します。
その後、バスに乗り換え。
遠鉄バス秋葉線「春野車庫行き」に乗車し「下島」で下車します。
遠州鉄道「西鹿島駅」→遠鉄バス秋葉線「春野車庫行き」→「下島」
ハイキングツアーに参加したい場合
定期的に「表参道ガイド付きハイキング」が開催されているようです。
参加費は無料、事前予約は必要ありません。
日程に関しては公式サイトのお知らせをご確認ください。
由緒
秋葉山本宮秋葉神社が鎮座する秋葉山は、昔から神様がいらっしゃるご神体山として崇められていました。
その秋葉山に社殿が創建されたのは西暦709年、第43代天皇元明天皇の時代と言われています。
その後、仏教や修験道が入り神仏習合の霊山として発達しました。
江戸時代には火防(ひぶせ)の神として爆発的な信仰を集め多くの参詣者が訪れました。
その賑わいは伊勢参りにも匹敵するほどだったそうです。
明治時代、政府による神仏分離にて秋葉神社となり、昭和27年には全国の秋葉神社の総本宮であることから「秋葉山本宮秋葉神社」と改称し現在に至ります。
御祭神とご利益
御祭神は火之迦具土大神(ヒノカグツチノオオカミ)です。
火の神さまです。
名前が長いのでカグツチと書かせていただきます。
有名な神様イザナギ、イザナミの間に生まれた神様で、イザナミはカグツチを生むときに大やけどを負い、それがもとで亡くなってしまいます。
生まれたときに母を亡くしたカグツチ・・・。
そんなカグツチに更なる不幸が訪れます。
「妻が亡くなったのはカグツチのせいだ」と怒った父神イザナギに殺されてしまうのです・・・
つ、妻が命がけで生んだわが子を殺すなんて・・・(゚Д゚il!)
妻も浮かばれないと思うのは私だけでしょうか・・・
その後、イザナギは亡くなった妻に会いたい為に黄泉国(あの世)へ行き、まぁ色々ありまして(イザナミと離縁)その結果天照大神が誕生しました。
カグツチの件は悲劇ですが、その事があったからこそ天照大神が誕生したということですね!
日本神話にとってカグツチはとても重要な存在で、新たな始まりを象徴しているのではないかと思います。
同じく火も、人類の発展に大きな影響を与えました。
人の活動時間が広がったのも、暖をとれるようになったのも、温かい食事が食べられるようになったのも、全部火のおかげです。
どの時代でも水の供給と火の燃料の確保は政治の基本ですし、火があったからこそ文明が栄え生活が豊かになりました。
そんな火の主宰神であるカグツチをお祭りしている秋葉神社は火災消除・家内安全・厄除開運・商売繁盛・工業発展のご利益があるといわれています。
天照大神は主神であり皇祖神でもある、とっても偉い神様なのです!
恐怖!クネクネ山道を登って上社まで向かう!
上社までは山道を通って行かないといけません。
ご覧ください!このクネクネ道を!
道も狭く、ガードレールもないので運転中はハラハラドキドキです。
しかもこんな状態で対向車が来るという・・・
頼みの綱のカーブミラーも曇っていてあまり役に立ちません。
車に弱い人は酔うかも・・・。
秋葉神社にお勤めの人は毎日この道を通っているのでしょうか?
本当にすごい!
街灯もないので夜は通りたくない道です・・・
距離にして約8キロ、時間にすると20分程度かかります
駐車場から境内まで続く階段がハード
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030706.jpg)
クネクネ山道を抜けやっと駐車場へ到着!
存在感ばっちりの鳥居に出迎えられます。
やっと上社だ・・・と思ったのもつかの間
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030710.jpg)
ぎゃーーーー(ll゚Д゚)
なにこの石段!!
永遠と続いているように見えるんですけど!?
万年運動不足の身には堪えるんですけど!?
しかもこの石段を見て次男は抱っこをせがんでくるし・・・
推定14キロの2歳児を抱っこしたまま頑張って階段をのぼりました(汗)
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030713.jpg)
この永遠と続くと思われた石段の横には、秋葉杉と呼ばれる樹齢600年近いスギの木が生い繁っています。
そこらへんに生えてるスギの木とは格が違います。
大きさからもうビッグです!
ここまでお年を召しているスギの木でも花粉は飛ぶのか気になるところです。
西ノ閽の神門(にしのかどもりのしんもん)
平成17年に、鎮座1300年記念で造営されたそうです。
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030716.jpg)
この彫刻、すごくないですか?
神門の四隅に青龍・朱雀・玄武・白虎が施されています。
ちなみに、写真に写っているのは玄武(左)と白虎(右)です。
白虎のひげ、どういう作りになっているんでしょう?
強風とかで折れちゃったりしないのでしょうか?
秋葉山本宮秋葉神社(上社)
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030725-1.jpg)
標高866メートルの絶景が望める場所に佇んでいるのは「幸福の鳥居」です。
珍しいことにピカピカの黄金色!
空の青と黄金の鳥居のコントラストが素晴らしいですね!
一瞬、成金趣味なのか?と罰当たりなことを考えてしまいましたが(汗)
黄金色なのにはちゃんとした理由があるのです。
黄金は幸福の象徴で、人々に幸福が与えられるよう黄金の鳥居が建てられたそうですよ。
・・・素材が気になるのは私だけではないはず。
本殿です。
厳かな雰囲気の、凛とした佇まいです。
参拝した時ちょうど御祈祷がはじまり、祝詞をあげる声が聞こえてきました。
噂によると参拝時に神事に遭遇するのは神社から歓迎されているサインらしいですよ(^^)/
写真では伝わりにくいですが本当に絶景なんですよ!!
雲の隙間からうっすらと天使の梯子が見えるの、わかりますか?
山の上にあるせいか、空気も澄んでいて気持ちのいい神社です。
神恵岩
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030729.jpg)
この神々しい巨大岩はなんと火打石です!
手前に火打ち金が置かれているので、これを神恵岩に打ち付けて切り火をし、お願い事を祈るのだそうです
火の神様らしいお願いごとの仕方ですね。
それにしても、こんなに巨大な火打石初めて見ました。
秋葉山には天狗がいるらしい
秋葉神社が鎮座する秋葉山は、昔から天狗が住まう山として有名です。
そんな天狗にちなんだものがこちら!
おみくじ
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030736.jpg)
沢山の天狗がこんにちは。
彼らが口に銜えているは「おみくじ」です。
初穂料は500円。
おみくじにしては少しお高めな初穂料ですが、その分天狗のクオリティが素晴らしい!
ちなみに、おみくじを引いた結果は中吉でした。
家で過ごす時間を大切にとのことです。
家でダラダラと過ごさずきちんと生活しなさいということでしょうか?
天狗みくじ(皿投げ)
お願いごとを描いた3枚の皿を、つり下げられた輪っかめがけて投げつけるという願掛け。
昔、秋葉山に住んでいた天狗たちが皿を投げては願力を競っていたことに由来するそうです。
なんで願力を競うのに皿を投げたのか理由はわかりませんでしたが、せともの屋さん泣かせの天狗ですね。
いや、この場合は儲かるから喜ぶのか・・・?
お守りと御朱印
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030738.jpg)
お札やお守りを授かることができます。
新型コロナの影響で参拝できない方には郵送で対応してくださるそうです。詳しくは公式サイトをご確認ください。秋葉山本宮秋葉神社 神符守札
御朱印
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030759-229x300.png)
社務所にて御朱印をいただけます。
初穂料は300円です。
この御朱印、上社と下社とでは違うものがいただけるらしいのでいつか下社のものもいただきたいと思います。
食事処・お土産屋さん
![](https://osanpo-times.jp/wp-content/uploads/2021/12/P1030744-1.jpg)
お食事処とお土産屋さんもありました。
同じフロアに併設されていて、お食事したい場合は先にレジにて注文するシステムです。
食事処ではうどんやカレー、丼物などがありました。
感じの良いおばさま達が運営しているお食事処でしたが、みなさん毎日あの山道を行き来しているのでしょうか?
そう思うだけでなんだか色々とスペシャリストに見えます。
秋葉の火まつり
12月15日、16日は有名な秋葉の火まつりが開催されているそうです。
特に16日の夜10時から始まる防火祭では、秘伝の神事が厳かに繰り広げられるのだそう。
いつか見ていたい・・・!のですが、夜の山道が怖くて勇気が出ません。
神事を執り行う神職の方々は、火まつりが終わった後、あの暗いクネクネ道を車で帰るのでしょうか・・・?
気になります・・・。
秋葉の火まつりの詳細はこちら→秋葉の火まつり(防火祭)
秋葉山本宮秋葉神社(上社)のまとめ
凛とした空気の、厳かな雰囲気の神社です。
俗世界から離れたい方は是非訪れてみてください。
その際は山道の運転には注意してくださいね。
おしまい!